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楽天の株主優待は楽天モバイルが最大1年無料|約7.9万円で狙う条件と注意点【2026年最新】

楽天の株主優待は「楽天モバイルが最大1年タダ」。約7.9万円でスマホ代が消える仕組みを解説します

株主優待といえばQUOカードや食事券。そんなイメージで銘柄を探していると、楽天グループ(4755)の優待はちょっと面食らうかもしれません。届くのは金券ではなく、スマホの回線そのものだからです。楽天モバイルの30GB/月プランが、条件次第で1年間まるごと無料になります。ただしこの優待、知らずに買うと半分しかもらえない仕掛けが入っています。中身と条件、そして今から狙うなら何月何日を見ればいいのかまで、順番に整理していきましょう。

楽天の株主優待は、金券ではなく「回線そのもの」がもらえる異色の制度です

優待といえば「モノが届く」か「割引券が届く」かの二択だと思っていませんか。楽天グループの優待はそのどちらでもありません。届くのはSIMカード。つまり、通信サービスそのものを現物支給される形になります。この時点でかなり変わった制度なのですが、実際に使ってみると効きどころもはっきりしています。まずは中身から確認していきましょう。

もらえるのは音声+データ30GB/月プラン。条件次第で最大1年間ずっと無料です

楽天グループの株主優待は、100株以上を保有する株主に対して、楽天モバイルの「音声+データ30GB/月」プランを無料で提供するというものです。第29期(2025年12月末基準)の内容は、まず6ヶ月間が無料。そこに継続要件を満たすと、さらに6ヶ月が上乗せされ、合計で最大1年間タダになります。

ポイントは、これがクーポンや割引券ではなく、実際に使える回線が1本まるごと届くところです。専用のSIMが送られてきて、手持ちの端末に設定すれば、その日から通信も通話も使えます。通話は「Rakuten Link Office」というアプリ経由なら国内通話・国内SMSが無料。30GBを超えたあとも最大200kbpsで通信自体は続くので、地図やメッセージくらいなら完全に止まってしまうことはありません。

「スマホ代が1年浮く」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、毎月の請求書を思い浮かべてみてください。けっこうな金額ですよね。

🍜この優待、ラーメン何杯分?

楽天モバイル30GB/月プラン(月3,278円相当)が最大12ヶ月無料
=約39,336円分=ラーメン約39杯分🍜

※ラーメン1杯1,000円、Rakuten最強プランの20GB超の月額3,278円(税込)で計算した目安です。前半6ヶ月だけなら約19杯分。実際に浮く金額は、今払っている通信費によって変わります。

必要なのは100株、約7.9万円。株価が落ち着いた今は入口が広がっています

では、この回線を手に入れるのにいくら必要なのか。楽天グループの株価は797.6円(2026年7月23日時点)なので、100株なら約79,700円です。10万円を切る水準で、しかも1単元から対象になる。優待銘柄としては入りやすい部類に入ります。

直近1年の値動きを見ると、年初来高値が1,026.0円(2026年1月13日)、年初来安値が686.1円(2026年6月24日)。高値圏で買うのと安値圏で買うのとでは、必要資金が3万円以上変わってくる計算になります。

ここで一つ、先にお伝えしておきたいことがあります。楽天グループは現在、配当を出していません。2025年12月期も無配で、2026年12月期の配当は未定と発表されています。つまりこの株を持って手元に返ってくるリターンは、今のところ優待だけ。「配当+優待利回り」で銘柄を並べる習慣がある方は、この銘柄だけ物差しが違うと考えておいたほうが判断を誤りません。

【2026年7月版】今から買う人が本当に見るべき日付は「12月28日」です

優待の中身が分かると、次に気になるのは「で、いつ買えばいいの?」という話ですよね。ここが楽天の優待でいちばん誤解されやすいところです。この記事を読んでいる2026年7月というタイミングは、実はちょっと微妙な時期にあたります。結論から言うと、今から買っても今年届く分には間に合いません。順を追って説明します。

第29期の申込はすでに終了。8月1日スタート組の準備だけが残っています

第29期の株主優待は、2025年12月末時点の株主が対象でした。名簿に載るための権利付最終日は2025年12月26日。申込受付は2026年3月11日から5月15日16時59分までで、すでに締め切られています。今から楽天株を買っても、この回では対象になりません。

一方、すでに申し込みを済ませている方にとっては、ここからが本番です。新規申込の株主の利用開始基準日は8月1日。SIMは5月中旬以降に順次発送されているので、封筒を開けないまま置いてある人は、そろそろ手持ち端末が対応しているかを確認しておきたいところです。第28期から継続利用している方は、今使っている優待回線の提供期間が満了した翌日から自動的に切り替わります。

「申し込んだつもりだったけど、本人確認まで終わっていたかどうか記憶が曖昧」という方は、楽天会員に登録したメールアドレスを一度さかのぼって確認してみてください。

次のチャンスは2026年12月28日。ここから逆算して準備しておきましょう

では次の機会はいつか。楽天グループの優待は12月末時点の株主が対象なので、2026年12月末の株主名簿に載る必要があります。2026年12月の権利付最終日は12月28日(月)、権利落ち日が12月29日(火)、権利確定日が12月30日(水)です。この12月28日の取引終了時点で100株を保有していることが出発点になります。

ただし、第30期の優待内容が今年と同じである保証はありません。楽天グループは第29期の内容を2025年12月12日に発表しています。過去のパターンから見れば、12月上旬から中旬にかけてIRが出る可能性が高い。ここで内容を確認してから判断しても、権利付最終日までは間に合う計算になります。

逆算すると、11月のうちに証券口座と資金を用意しておき、12月の発表を見てから最終判断する。この流れがいちばん慌てずに済みます。人気優待は権利付最終日に向けて株価が上がりやすく、権利落ち後に下げることもあるので、そのあたりの値動きも頭の片隅に置いておいてください。

「6ヶ月+6ヶ月」という二段構えが、この優待の一番の落とし穴です

ここからが本題です。「最大1年無料」という言葉の「最大」の部分。ここを読み飛ばしたまま買ってしまうと、半年後に「あれ、止まった」ということになりかねません。制度としてはシンプルなのですが、引っかかるポイントが金額でも保有期間でもないところにあります。落ち着いて確認していきましょう。

前半6ヶ月は誰でも、後半6ヶ月は条件を満たした人だけという設計です

第29期でもっとも話題になったのが、この二段構えの構造でした。第28期までは1年間まるごと無料だったのですが、第29期からは基本が6ヶ月に短縮され、残りの6ヶ月は継続要件を満たした株主だけが受け取れる形になっています。ネット上で「改悪」という言葉が飛び交ったのはこのためです。

具体的な条件は、2025年12月末と2026年6月末の両方の時点で、同一株主番号により100株以上を保有していること。片方だけでは足りません。6月末の判定を落とすと、利用開始から6ヶ月経った時点で回線は自動的に止まります。

裏を返せば、半年ちょっと持ち続けるだけで倍の期間使えるわけで、条件そのものは決して厳しくありません。厳しくないぶん、油断すると落とすというのが実際のところです。

判定されるのは金額ではなく「同一株主番号で名簿に載り続けているか」です

ここが最重要ポイントです。押さえるべき条件を並べてみます。

  • 12月末と6月末の両方の時点で100株以上を保有していること
  • その2回とも、株主名簿上の株主番号が同じであること
  • 途中で全部売って買い直すと、株主番号が変わる場合があること
  • 株主名簿から除籍された場合は、理由を問わず対象外になること

つまり、途中で一度でも持ち株がゼロになると、金額を元に戻しても後半6ヶ月は戻ってこない可能性がある、ということですね。いくら持っていたかより「切らさずに持ち続けたか」が問われる制度です。

「一瞬だけ売る」がいちばん危ない。判定をまたぐ半年は動かさないのが無難です

よくあるのが、判定日をまたぐ前に一度利益確定して、下がったところで買い直すというパターンです。値動きだけを見れば合理的に思えますが、株主番号は保有がゼロになった時点で変わってしまうことがあります。楽天グループの案内でも、全売却後に再度保有して株主番号が変更になった場合は継続要件の対象外になると、はっきり書かれています。同じ100株でも「別人が新しく買った株」として扱われてしまう、というイメージですね。

家族間で名義を移すケースも同じです。夫名義から妻名義に移せば、当然ながら株主としては別の人になります。追加で買い増して150株、200株にするぶんには問題ありませんが、ゼロにする操作だけは避けたい。12月末から6月末までの半年間は、含み損が出ていても含み益が乗っていても、いったん触らずに置いておく。これが一番確実な守り方です。

この優待のメリットは、変動費ではなく「固定費」に効くところです

食事券やカタログギフトは、届いたときの満足感が大きい代わりに、使い切れずに期限を迎えることもありますよね。楽天の優待はそこが違います。何もしなくても毎月出ていくお金が、そのまま消える。地味ですが、家計に対する効き方としてはかなり強いタイプです。

2台目・家族用のサブ回線に充てると、効果がいちばんはっきり出ます

効きどころとして分かりやすいのは、仕事用の2台目、子どものタブレット、車の中に置きっぱなしの通信機器、単身赴任先のサブ機あたりです。30GBあれば、通勤中に動画をずっと流しっぱなしにするような使い方でなければ十分に足ります。テザリングで出先のパソコンをつなぐ用途にも耐える容量です。

音声通話が付いているのも見逃せません。データ専用SIMだと結局メイン回線を解約できませんが、番号が使える回線なら「連絡先を分ける」という使い方ができます。仕事の電話とプライベートを分けたいけれど、そのために月3,000円払うのは気が進まない。そんな方には噛み合いやすい優待です。

逆に、すでに格安SIMを月1,000円以下で運用している方だと、浮く金額はそこまで大きくなりません。自分の請求書と並べて、「実際いくら減るか」を計算してから判断するのが確実です。

利用前に確認したい注意点は「優待SIMは通常契約と別物」という一点です

ここは期待とのズレが出やすいところなので、少し丁寧に見ていきます。優待でもらえるSIMは、普通に契約する楽天モバイルと同じものではありません。できないことがいくつもあり、それを知らずに「メイン回線を乗り換えよう」と考えると、あとで面倒なことになります。

Rakuten Linkが使えず、SPUの対象にもなりません

優待SIMで利用できない主な項目は次のとおりです。

  • 「Rakuten Link」アプリは使用不可(無料通話は「Rakuten Link Office」を使います)
  • my楽天モバイルでの利用明細確認やプラン変更ができない
  • データチャージ、国際通話、国際SMSは利用不可
  • 楽天市場のポイント倍率が上がるSPUの対象外
  • SIMの譲渡・売却・換金は禁止。利用期間が終われば自動的に解約される

まとめると「回線が1本タダで増える」以上のことは期待しない設計、ということですね。とくにポイント目当てで乗り換えを考えていた方は、ここでズレが出やすいので注意してください。

なお、利用期間が終わったあとの解約手続きは不要です。放っておけば自動的に止まるので、解約忘れで課金される心配はありません。

申し込みと本人確認には期限があります。逃すと次は丸1年後です

意外とつまずくのが手続きです。この優待は「持っていれば自動的に届く」タイプではありません。株主総会の招集通知に同封される通知書を受け取り、そこに記載された専用サイトにIDとパスワードでログインして申し込む必要があります。第29期でいえば、通知書の発送が2026年3月11日、締切が5月15日16時59分でした。

しかも本人確認が必須です。スマートフォンとマイナンバーカードがあればオンラインで完結しますが、無い場合は郵送になり、日数がかかります。締切ぎりぎりに手を付けると間に合わないこともあるので、通知書が届いたらその週のうちに済ませるくらいの心構えでいたほうが安心です。

それから電波。プラチナバンドの提供は始まっていますが、自宅や職場で実際にどう入るかは場所によります。メイン回線として使う前提なら、周囲に使っている人がいないか聞いてみてください。また、18歳未満の株主は原則として利用できないため、お子さん名義で保有している場合は事前に条件を確認しておきましょう。

業績と今後確認したいポイント

優待の話が中心になりましたが、株を持つ以上、会社そのものも見ておきたいですよね。楽天グループといえば「モバイルの赤字」という印象が長く続いてきましたが、直近の数字はその景色がはっきり変わってきています。良い面と気になる面を、両方並べておきます。

モバイルがMNO参入後で初のQ1黒字。数字は明らかに動いています

2026年12月期第1四半期(2026年5月14日発表)の売上収益は6,435億円で、前年同期比14.4%増。IFRS営業利益は303億円と、前年の赤字から黒字に転換しました。EBITDAは1,087億円(同36.2%増)で、モバイル事業のMNO本格参入後、第1四半期としては初めて1,000億円を超えています。

焦点だったモバイルセグメントも、第1四半期としては初の黒字化を達成しました。契約回線数は2026年3月末時点で1,036万回線、前年同期比で174万回線の純増です。優待で配っているSIMも「サービスを体験してもらう」という位置づけなので、この回線数の伸びと優待制度は無関係ではありません。

ただし配当はゼロ。優待は「あって当たり前」ではありません

一方で、明るい数字だけで判断するのは早計です。2025年12月期は売上収益2兆4,965億円(前年比9.5%増)と伸びた反面、IFRS営業利益は143億円(同72.9%減)、最終損益は1,778億円の赤字でした。有利子負債の削減も継続テーマで、配当は2025年12月期も無配、2026年12月期は未定という状況です。

そしてもう一つ。この優待は「1年無料が当たり前」ではありません。第28期の1年無料から、第29期の6ヶ月+継続要件へ。実際に内容は変わっています。会社側は優待の目的を「楽天モバイルのサービスへの理解を深めてもらうこと」と説明しており、モバイル事業が十分に軌道に乗れば、役目を終える可能性もゼロではないでしょう。毎年12月のIR発表を確認する習慣を持っておくと、変化に気づきやすくなります。

まとめ|向いている人・向いていない人がはっきり分かれる優待です

ここまで読んでいただいて、なんとなく輪郭が見えてきたのではないでしょうか。楽天の株主優待は、誰にとってもお得なオールマイティな優待ではありません。使い道がハマる人には相当効くけれど、ハマらない人には数字ほどの価値が出ない。最後に、その線引きを整理しておきます。

サブ回線に月3,000円払っている人には効き、利回りで選ぶ人には向きません

向いているのは、こんな方です。

  • 仕事用や家族用のサブ回線に、毎月2,000〜3,000円を払っている
  • 10万円以下で始められる優待銘柄を探している
  • 12月末と6月末、年2回の日付を管理するのが苦にならない

要するに、通信費という固定費が実際に減る人ほど、この優待の価値は素直に出ます。逆に言えば、回線が余っている人には持て余す優待でもあります。

向いていないのは、配当と優待を合わせた利回りで銘柄を選びたい方。楽天グループは無配なので、比較表の上では見劣りします。自宅周辺で楽天モバイルの電波が弱い地域にお住まいの方も、優待の実質価値が下がってしまいます。そして「一度買ったら放置したい」という方には、6月末の判定がある以上、少しだけ手間のかかる銘柄だとお伝えしておきます。

楽天グループ株式会社 株主優待制度(公式):https://corp.rakuten.co.jp/investors/stock/preferential.html

※本記事の株価は2026年7月22日時点、優待内容は同日時点で公開されている第29期の情報をもとにしています。優待制度・権利確定日・株価は変更されることがあるため、最新情報は必ず企業の公式IRページでご確認ください。※投資は自己責任で行ってください。