
- 2026年7月に取得したのは2銘柄、投資額は約15万円でした
- なぜこの2銘柄だったのか、買う前に決めていた3つの条件
- 取得後、ポートフォリオはこう変わりました
- 買う前に確認した項目と、確認しきれていないこと
- この買い方が向いている人・向いていない人
株主優待ブログを書いていると、「で、お前は実際に何を持ってるの?」という話に必ず行き着きます。優待の記事を量産していても、自分のポートフォリオがぐちゃぐちゃだったら説得力がないですよね。
というわけで、この記事では2026年7月に実際に取得した銘柄と、買う前に何を確認してどう判断したのかを、そのまま記録として残しておきます。今月は2銘柄、合計で約15万円ぶんの買い付けでした。派手さはありませんが、自分なりのルールに沿って淡々と積み上げた1か月です。
🍜この優待、ラーメン何杯分?
今月取得した2銘柄の年間優待額=2,000円分
=ラーメン約2杯分🍜(大豊建設を3年以上持ち続けた場合は、年4,000円分=約4杯分になります)
※ラーメン1杯1,000円として計算した目安です。
2026年7月に取得したのは2銘柄、投資額は約15万円でした
結論から書くと、今月買ったのはCasa(証券コード:7196)と大豊建設(証券コード:1822)の2銘柄、それぞれ100株ずつです。どちらもQUOカードの優待銘柄で、合計の投資額は約15万3,500円でした。
取得した2銘柄と、それぞれの権利確定月
まずは基本スペックから。株価は2026年7月31日終値、優待情報は2026年8月1日時点で各社の開示資料をもとに確認したものです。
- Casa(7196)/株価740円/100株=74,000円/優待の権利確定は7月末/QUOカード1,000円分(年1回)
- 大豊建設(1822)/株価795円/100株=79,500円/優待の権利確定は3月末と9月末/QUOカード500円分(継続保有1年未満の場合・年2回)
どちらも100株が8万円以下で買えるので、優待銘柄としてはかなり手の届きやすい価格帯です。ちなみに大豊建設は保有株数が増えると優待額も上がる設計で、500株以上・1,000株以上でそれぞれ金額が変わります。今回は100株スタートにしました。
この2銘柄で年間優待額はいくら増えたのか
年間の優待額は、Casaが1,000円分、大豊建設が500円分×年2回で1,000円分。合わせて年2,000円分です。冒頭のラーメン換算でいうと2杯分ですね。
配当のほうも見ておくと、Casaが2027年1月期予想で1株20円(100株で2,000円)、大豊建設が2027年3月期予想で1株38円(100株で3,800円)。合計すると年5,800円の配当予想が加わった計算になります。
優待と配当を足した総合利回りは、7月末の株価で計算すると次のとおりです。
- Casa:配当利回り約2.70%+優待利回り約1.35%=総合利回り約4.05%
- 大豊建設:配当利回り約4.78%+優待利回り約1.26%=総合利回り約6.04%
正直、月あたりに直せば大した金額じゃありません。ただ、こういう小さい積み上げを毎月続けるのが優待投資なので、記録として残す意味はあると思っています。
なぜこの2銘柄だったのか、買う前に決めていた3つの条件
優待銘柄って、調べれば調べるほど「これも良さそう」が増えていくんですよね。なので自分の場合は、買う前に条件を決めておいて、それを満たすものから選ぶようにしています。今月の2銘柄も、次の3つを通したうえでの判断でした。
条件1|本命銘柄を待つ間も、1銘柄20万円以内で配当を積み上げる
実は今、本命として狙っている優待銘柄がいくつかあります。商船三井、日本マクドナルドホールディングス、王子ホールディングスの3社です。ただ、この3社はいずれも優待を取るのに必要な資金が大きく、今回買った2銘柄を合計した金額よりずっとまとまったお金が要ります(特に王子ホールディングスは100株では優待の対象にならず、まとまった株数が必要です。詳しい条件は各社の公式ページでご確認ください)。
じゃあ現金を寝かせて待つのが正解かというと、そこは悩ましいところで。待っている間の資金がまったく働いていないのはもったいないので、1銘柄20万円以内という上限を決めて、その範囲で配当と優待を積み上げながらタイミングを待つというやり方をしています。
今回のCasa 74,000円、大豊建設 79,500円は、どちらも上限の半分以下。本命を買う余力を削らずに済む金額に収まっています。
条件2|保有していない業種を埋める(Casa=家賃保証)
優待銘柄って、放っておくと外食と小売ばかりになりがちです。使いやすいので当然といえば当然なんですが、そればかりだと同じような景気の波を全部まとめて受けることになります。
Casaを買った直接の理由は、家賃債務保証という業種を1つも持っていなかったからでした。部屋を借りるときの連帯保証人を引き受けるサービスが主力で、外食や小売とはまったく違う収益の作り方をしている会社です。
Casaの優待そのものについては、以前に単独で記事にしているので、条件や到着時期を詳しく知りたい方はCasaの株主優待をまとめた記事のほうを見てもらえればと思います。
条件3|長期保有で優待が増える設計か(大豊建設)
大豊建設を選んだ決め手は、持ち続けるほど優待額が増える設計になっていることでした。100株の場合、こういう変化をします。
- 継続保有1年未満:1回500円分(年2回で1,000円分)
- 継続保有1年以上3年未満:1回1,000円分(年2回で2,000円分)
- 継続保有3年以上:1回1,500円分(年2回で3,000円分)
年間ベースで見ると、最初は1,000円分だったものが3年後には3,000円分。795円で計算すると優待利回りが約1.26%から約3.77%まで上がり、配当と合わせた総合利回りは約8.5%になる計算です。
もうひとつ、事業の中身についても触れておくと、大豊建設は2026年3月期の建築工事の受注高が前期比33.7%減とはっきり減っています(単体ベース)。数字だけ見るとギョッとしますよね。ただ、同じ期の建築事業の営業利益は31億1,900万円で前期比154.1%増。会社は中期経営計画で「事業規模の拡大は追わず、利益最優先」と掲げていて、決算短信でも建築事業は「選別受注を徹底」と説明しています。受注量を減らしながら採算を整理している最中という読み方ができる状態で、自分はここを納得材料にしました。
長期保有条件のある優待の考え方全般は、長期保有優待の仕組みを整理した記事にまとめてあります。
取得後、ポートフォリオはこう変わりました
2銘柄を足した結果、権利確定月の分散が少し進み、優待の種類はQUOカードに寄りました。良くなった部分と、偏った部分の両方があります。まずは今月取得した2銘柄を、数字で並べておきます。
| 銘柄 | 投資額 | 年間優待 | 年間配当 | 総合利回り |
|---|---|---|---|---|
| Casa(7196)100株 | 74,000円 | 1,000円分 | 2,000円 | 約4.05% |
| 大豊建設(1822)100株 | 79,500円 | 1,000円分 | 3,800円 | 約6.04% |
| 合計 | 153,500円 | 2,000円分 | 5,800円 | 約5.08% |
年間の優待と配当を足すと7,800円。投資額15万3,500円に対して約5.08%という計算になります。大豊建設の優待は継続保有で増えていくので、この数字は据え置きではなく、持ち続ければ上がっていく前提のものです。
権利確定月の偏りをどう見ているか
優待投資をしていると、3月と9月に権利確定が集中しがちです。その月だけ大量の資金が必要になって、他の月は手持ち無沙汰、みたいなことが起きます。
その点、Casaは7月末が優待の権利確定日で、これは優待銘柄としては珍しい月です。7月に1銘柄増えたのは、カレンダーを埋めるという意味では良い変化でした。
ここで見落としやすいのが、優待と配当で権利確定日が違う銘柄があるという点です。実際、今回の2銘柄はどちらもズレていて、表にするとこうなります。
| 基準日 | 銘柄 | 優待 | 配当 |
|---|---|---|---|
| 1月末 | Casa | — | ○(20円/株) |
| 3月末 | 大豊建設 | ○ | ○(38円/株・予想) |
| 7月末 | Casa | ○(1,000円分) | — |
| 9月末 | 大豊建設 | ○ | — |
こうして並べると分かりやすいんですが、Casaは7月末の優待だけ取って売ってしまうと配当はもらえません。大豊建設も9月末は優待のみで、配当は3月末まで持つ必要があります。年に4回、管理すべき基準日があるということです。
金券・食事券・自社商品のバランス
今回の2銘柄はどちらもQUOカードなので、金券系の比率は上がりました。QUOカードは有効期限がなく、コンビニでもドラッグストアでも使えて、家族の誰が使っても文句を言われないという圧倒的な使いやすさがあります。使い切れずに期限を迎えるという事故が起きにくいのは、優待管理という点ではかなり楽です。
一方で、金券に寄りすぎると「優待をもらう楽しさ」は薄くなります。届いても写真映えしないですしね。自社商品や食事券とのバランスは、今後の買い付けで意識したいところです。QUOカード優待そのものの特徴はクオカード優待をまとめた記事で整理しています。
年間の優待額が家計のどこに効くのか
QUOカードは使える場所が広いぶん、どの費目に効かせるかを自分で決められます。我が家の場合は、コンビニでの飲み物やお菓子など、いわゆる「ちょっとした出費」に充てることが多いです。子どもと出かけたときのアイス代とか、そういう細かいところですね。
年2,000円分だと家計インパクトはほぼ誤差ですが、3年後に年4,000円分になれば、月あたり300円強の現金支出が減る計算にはなります。
買う前に確認した項目と、確認しきれていないこと
優待銘柄を買うときに毎回チェックしている項目があります。今回もひととおり確認しましたが、確認しても消えないリスクや、まだ判断がついていない部分もあるので、そこも正直に書いておきます。
優待条件・権利付最終日・継続保有条件のチェック
大豊建設で特に念入りに見たのが、継続保有期間の判定方法です。「3年以上で1,500円分」と書いてあっても、その3年をどう数えるかは会社によって違います。
大豊建設の場合、継続保有期間は「毎年3月末日および9月末日を基準日とする株主名簿に、優待基準日から遡って同一の株主番号で連続して100株以上を保有する株主として記録された期間」と定められています。つまり年2回の基準日を一度も飛ばさず、同じ株主番号で載り続ける必要があるということです。
ということは、今から100株を買った場合はこうなります。
- 2026年9月末:初回。継続保有1年未満なので500円分
- 2027年3月末:まだ1年未満で500円分
- 2027年9月末:ここで1年以上になり1,000円分
- 2029年9月末:3年以上になり1,500円分
「3年待てば3倍」は事実ですが、そこにたどり着くのは3年後の9月です。途中で一度でも売って買い直すと、株主番号が変わって最初からになる可能性があります。ここは覚悟しておく部分でした。
なお、直近の権利確定は2026年9月末で、権利付最終日は9月28日(月)の見込みです。取引カレンダーは念のためご利用の証券会社でも確認してください。
決算短信の「継続企業の前提」「重要事象等」の記載はどうか
優待利回りが高い銘柄ほど、ここは確認しておきたいところです。大豊建設の2026年3月期決算短信(2026年5月13日発表)を確認したところ、「継続企業の前提に関する注記」の欄には「該当事項はありません」と記載されていました。「重要な後発事象」も同じく該当事項なしです。
同じ短信から読み取れる数字も並べておきます。評価はしませんので、判断はご自身でお願いします。
- 売上高1,398億1,800万円(前期比2.5%減)、営業利益68億9,500万円(同24.6%増)、経常利益73億3,200万円(同40.9%増)
- 自己資本比率48.4%(前期47.7%)
- 営業活動によるキャッシュ・フロー38億8,800万円(前期は117億7,600万円)
- 現金及び現金同等物の期末残高247億8,300万円
- 2027年3月期の年間配当予想は1株38円(2026年3月期は34円)、予想配当性向71.4%
営業キャッシュ・フローが前期から大きく減っている点と、予想配当性向が7割を超えている点は、自分でも引き続き見ておこうと思っている数字です。
QUOカード優待は企業の現金が出ていく仕組みだという前提
これは大豊建設に限った話ではないんですが、QUOカードの優待は自社商品や自社店舗の割引券と違って、企業が外部から買ってきて配るものです。自社の売上につながるわけでもないので、株主が増えるほど負担が積み上がりやすい仕組みではあります。
大豊建設の場合、この費用が決算書に明示されています。2026年3月期の販売費及び一般管理費に「株主優待引当金繰入額」として3,500万円が計上されていて、前期の1,200万円から増えています(優待制度は2025年3月末基準日から開始)。金額そのものは利益規模に対して大きくありませんが、こういう数字が見える形で出ているのは確認しやすくてありがたいです。
今月の取得で注意点として残っているもの
確認してもなお、注意点として残っているものを挙げておきます。
- 大豊建設の優待は3年待たないと最大額にならず、その間ずっと保有し続ける必要がある
- 優待も配当も企業の判断で変更・廃止される可能性があり、長期前提の計画ほど影響を受けやすい
- 大豊建設は2026年8月7日に2027年3月期第1四半期の決算発表が予定されており、この記事の数字はそれ以前のもの
- Casaは7月末の優待権利は確定したが、配当を受け取るには2027年1月末まで保有が必要
- 2銘柄ともQUOカードで、優待の種類としては分散できていない
この買い方が向いている人・向いていない人
最後に、今回のような「本命を待ちながら、上限を決めて小さく積む」やり方が誰に向いているのかを整理しておきます。合う人には合いますが、確実に合わない人もいます。
向いている人
- まとまった資金が必要な優待を狙っていて、貯めている間の現金を遊ばせたくない人
- 1銘柄あたりの投資額に上限を決めて管理したい人
- 優待の到着を待つより、配当と優待の合計利回りを淡々と積み上げたい人
- QUOカードのように使い道を選ばない優待が好きな人(子育て世帯だと、期限や店舗を気にせず使えるのは地味に助かります)
- 数年単位で保有し続けることが苦にならない人
向いていない人と、真似しない方がいい部分
- 優待が届く楽しさを重視する人。QUOカード中心だと、開封の楽しみはほとんどありません
- 短期で売買したい人。長期保有条件のある銘柄は、途中で売ると振り出しに戻ります
- 複数の権利確定日や継続保有条件を管理するのが面倒な人。今回の2銘柄だけでも、優待と配当で権利日が4つあります
- 子どもが喜ぶ優待を求めている人。今月の2銘柄は、正直そういう種類ではありません
それと、これは自戒でもあるんですが、「本命を待つため」と言いながら待機用の銘柄を増やしすぎると、本命を買う資金がいつまでも貯まらないという本末転倒が起きます。上限を決めているのは、そうならないためでもあります。
確認に使った一次情報と確認日
この記事の数字と優待条件は、次の資料をもとに2026年8月1日時点で確認したものです。
- 大豊建設「2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年5月13日発表)
- 大豊建設 IR情報・株主優待ページ(https://www.daiho.co.jp/ir/)
- Casa IR情報(https://www.casa-inc.co.jp/)および「2027年1月期 第1四半期決算短信」(2026年6月11日発表)
- 株価:いずれも2026年7月31日終値。大豊建設795円、Casa740円
株価・利回り・優待条件はいずれも執筆時点のものです。優待制度は企業の判断で変更・廃止されることがあるので、実際に検討される際は必ず各社の公式ページと最新の適時開示をご確認ください。
※投資は自己責任で
この記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、あくまで管理人の取得記録と考え方を共有するものです。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。